終着は大阪。

中国山地日本海を眺めていたのにいつの間にか太平洋と大阪のビル群が迫りくる。

 

 

見慣れた景色、聞きなれた音。遠く影も見えなかった日常は再び姿を現し自分に近づいてくる。

 

山陰特急の気動車のエンジン音だけが日常から引き留めてくれている。ふと窓の外を眺めると日本海が見える気がする。

 

線路は単線から複線になりやがて複々線になった。

 

最後のチャイムが鳴り、降りる支度をする。