自分のことを過大評価しすぎて堕落する

小さい頃から自分はできる人間だった。

 

小学校の成績はクラストップで頭のいい人だとクラスメイトから評価されていたし、宿題や勉強なんかしなくてもテストで満点取れる。そんな人間だった。

 

もちろん学級委員なんかもしたし、中学受験の模試では国立大附属中学の合格ラインに達していると言われそこへ入ることも一時は検討した。

 

自分は勉強しなくても勉強を理解している。人より優れている。そんな思考が、たまたま小学校で好成績だった為に無意識的に植え付けられていた。

 

もちろん、その優等生は「天才」だと自分自身が一番そう感じていたので「努力」なんて言葉は頭のどこにもなかったし、宿題や自主勉強などしなくても学校の勉強についていけるのは常識であり当然だった。

 

そんな生活はもう10数年も前の話。

 

そんな人間、時間が経てば優等生から劣等生になるのは当然だった。

 

中学、高校と成績が当たり前のように落ちていった。

 

それでも自分は変わらなかった。今も変わっていない。

 

右肩下がりに落ちる成績と幸福度。

 

一次関数のように直線的に下がる一方で上がったことはなかった。

 

自分はできる人間だと思って生きてきた。努力しないと、と思った時期も何度かあったがその意識の下では「なんとかなる」精神が癌のように取り憑いていた。

 

自分でつけた「優等生」のレッテルは自分にこびりついて剥がれない。

 

そろそろ一次関数のでいうy軸の0を下回る。いやもう下回っているのかもしれないが。

 

その前に自分を甘やかしてきたレッテルたちを全て剥ぎ取り、まっさらな自分で新しい白紙のグラフで始めていきたい。